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会社を大きくすること、小さいままにすること

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上場すれば、投資家から資金を集めやすくなりますが、その代わりに、急成長を求められるようになります。ビジネスが安定的に成長するのを願ってくれる、長期的な視野を持った投資家も中にはいるけど、多くの投資家は早く株価が上昇してほしい、早く儲けたいと考えています。しかも、その早さはどんどん加速している気がします。

てっとりばやく企業を成長させるには、どんどん売り上げを増やしていくしかありません。だから、顧客数を増やす(海外進出とか)、商品の種類を増やす(他業界への進出とか)、商品の回転数を上げる(新商品投入とか)という、「増加分」にしか目が行かなくなってしまうんですね。しかし、ブランド名を使いまわせる強みはありますが、基本的には新規参入と同じくらいリスクは高いです。

本来は、既存顧客のメンテも継続的な成長には大事ですが、それだとスピード成長が見込めない。だから、後回しになりやすい。

こうして考えると、資金を集めてどんどん会社をデカくしていくというのは、本当はよくないんじゃないか、と思ってしまいます。「短期的な利益の追求」と「継続的なビジネスの成長」は一致しない。それなら会社を小さいままにして、自分がコントロールできるようにしておく、という戦略もあるんじゃないかと。

上場するのが夢とかゴールと思っている経営者もいますが、そこはぜんぜん終わりじゃないんですよね。むしろ、始まりです。もしかしたら、崩壊の始まりなのかもしれません。

さて、なんでこんな話かというと、これを読んで、僕が思っていたことと似てるなぁと感じたからです。

会社を小さくしておくべき15の理由 | ReadWrite Japan

特に、「1.コントロール」の部分。他にも、小さい尖った企業であることの強みを生かすべきという、「4.ニッチ市場を支配する」「5.コアコンピタンス」「14.専門店という道」なども参考になります。

会社を大きくし急成長を成し遂げたいという気持ちも大事ですが、全員がそれを望む必要はないと思います。小さいままでいることに価値がある場合もあります。サバンナにいる動物が全員ゾウでなくてもいいのです。

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