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「内定者向けローン」ってのは、さすがにひどいんじゃないかな

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「内定者向けローン」ってのは、さすがにひどいと思う。

銀行が「内定者向けローン」取り扱い開始 専門家は「カネがないなら卒業旅行はガマンしろ」と警告 | ガジェット通信

銀行側も、お金を貸さないと儲からない、というのはわかります。貸金が伸びず、住宅ローンもありえない位金利が下がっていて、収益が出にくいというのもわかります。

それでも、だからといって、学生に高い金利でお金を貸しちゃう、っていうのはどうなんでしょうか。卒業旅行に行くお金のない学生に向かって「いつまでも親を頼らずに、自立しましょう」と言うのは、耳触りはいいんだけど、無知な学生をだましているように思えてしまいます。

経済成長している国で、物価も上がっているという状況なら、ローンを組むのはまだいいのかもしれません。借金の負担は、年を追うごとに軽くなっていくからです。しかし、日本が急にそんなフェーズに入っていく感じはしないし、入っていったとしても、新入社員の給料が即上がっていくようにも思えません。

会社に入ってすぐのころは、給料がそんなに高くない状況で、新生活を始めるための負担もかかってきます。引っ越しや家具購入などがあります。また、同期との飲み会も(はじめのころは?)わりと頻繁にあると思います。こんな状況で、ローンを抱えてスタートするというのは負担が大きい。できるなら避けたいところ。

大学の授業料などどうしても必要なものであれば、奨学金などによる借入は仕方のないかなと思います。しかし、このローンのビラに書いてあるような、卒業旅行に行く金がない、免許をとる金がない、英会話学校に行く金がない、などの場合は、諦めるかバイトするか親に借りるんじゃないですかね。外部から金を借りる、というのは相当「ありえない」選択肢だと思います。

もし銀行が何かするんだったら、「大学生がバイトしてお金を貯める」というのをサポートする、というのはどうでしょうか。バイトで稼いだお金を貯めて4年生くらいで使えるように、満期が1年から3年くらいの積立定期を銀行が用意し、それに特別金利をつける。こういうほうがとても良心的だと思いますけどもね。

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