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無意識に存在を認めているもの

宇宙飛行士などに関する質問と回答を集めたJAXAのページがあって、特に次の内容が興味深い。

Q58 地球で暮らしている私たちが、無重力を体験した後、再び地球におり立った時、強く実感することはなんだろうか?
A58 おそらく、これまで地上では全く意識しなかった重力の存在を自分の体で実感してしまうことだろう。

宇宙の不思議 うそ、ほんと -再び地球へ-

「宇宙から見た地球の美しさより、地球に帰ってきて感じた重力の方が感動が大きい」という向井宇宙飛行士の言葉が載っている。知識として知っていることよりも、体で実感したことの方が印象が強いということだろう。プールから出た後で体が重く感じることがあるけど、無重力からのカムバックと比べたらぜんぜんたいしたことはないんだろう。無重力を経験したことがないから、何とも言えないけど。

重力のように無意識に存在を認めているものを、わざわざ認識したり認識しないようにするということはとても難しい。重力の場合は、「存在しない世界」をなかなか体験できないので余計に難しいけど、「存在しない世界」が体験できる場合でもその存在をとっぱらうのは困難だ。健康なうちから病気のことを考えること、普段から天災が起こった時のことを考えるのが難しいように。

ビジネスの世界でも、ずいぶん前から「ゼロベース思考」っていう言葉がよく使われている。無意識に存在を認めている前提条件や過去の方法などを一度横に置いて、白紙の状態にしてから考えよう、というものだ。わざわざ「ゼロベース」って言わないといけないほど、無意識に存在を認めているものをとっぱらうにはエネルギーがいる。

今ある前提条件をなくした結果、新しいビジネスが生まれるということはよくある。そういうビジネスは、前提条件にしばられている人からは「成功しない」と批判されるが、一度成功してしまえば大きなシェアをとるビジネスになる。向井さんは、地球に戻ってきてから重力の存在を不思議そうに確かめていたらしいが、前提条件をなくして成功したビジネスマンからすれば、同じようにその前提条件がなぜ存在するのか、不思議そうに見えるのだろう。

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