今日も8時間睡眠
888文字のブログです

速いマッサージと遅いマッサージ

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肩がこるので、よくマッサージに行ってます。

僕が昔受けていたマッサージには、サササーッと押す場所をすばやく移動していく、速いマッサージしかありませんでした。似たようなところを何度も往復し、押されるたびに気持ちがよくなるんですよね。

しかし、最近受けているマッサージは、一か所一か所に時間をかけてゆっくり押していく、遅いマッサージばかりです。たぶん、てもみんとかが流行り出した頃からだと思うんだけど、最近のマッサージ店はどこも遅いマッサージばかりです。

はじめて遅いマッサージを受けたときは、なんというか、もったいない感じがしました。凝っているところが押されるたびに気持ちいいんだから、たくさん押された方がいいわけです。なので、「ゆっくり押すなんていうのは、さぼっているんじゃないか」とさえ感じていました。

しかし、遅いマッサージをずっと受けていると、だんだん遅いマッサージの良さがわかるようになってきます。凝っているところにじわっと指が食い込んでいく感じ。じっくり凝りがほぐされていく気がします。押されるのと同時に息を吐き出すのですが、それには遅いマッサージがとても合うわけです。

数年前に出張でホテルに泊まった時に、マッサージを頼んだことがありました。50代くらいの女性が来ました。昔ながらの速いマッサージです。遅いマッサージに慣れている僕にとっては、かなり懐かしく感じました。今ではこの速いマッサージはどう感じるんだろう、と思いましたが、結果は意外なものでした。

凝りにじわっと効いていく遅いマッサージに比べ、速いマッサージは凝りの表面をサッとなでているだけだなぁ、という印象。凝りに届く前に指が別の場所に移動してしまうため、すごく物足りない感じです。そして、思ったことは、「はやく押すなんていうのは、さぼってるんじゃないか」ということ。

遅いマッサージに慣れるまでは、遅い方がさぼっていると感じていたけど、遅い方に慣れてしまってからは、速い方がさぼっていると感じるようになりました。一度別の扉を開けてしまうと、もう元の世界のことは忘れてしまうんだなぁ、というような気持ちになりました。

(888文字)

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