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当たり前のことを、当たり前じゃない表現で言う

最近流れているコカコーラのCM。バックで流れてる曲が印象的だったんだけど、裏声だったんでちゃんと歌詞が聞き取れてなかったんですよね。今まで「私じゃない、私じゃないの」って言ってると思ってたんだけど、本当は「私以外私じゃないの」って言ってたんだね。

ちなみに、ミュージックビデオの最後のほうで、コカコーラっぽい飲み物が出てきてます。

ところで、タイトルでもありサビにもあらわれてる「私以外私じゃないの」っていうフレーズですが、まぁよく考えれば当たり前です。これとよく似た表現に「よそはよそ、うちはうち」っていうのがあるし、「私は私」とか「自分は自分」みたいなセリフも、今までどこかで聞いたような気もします。このタイトルは、言い換えれば(対偶をとれば)、「私なのは私だけ」「私だけが私」ということで、意味的には今まで挙げた例と似ています。ただ、この表現方法はあまり見たことがありません。

『広告コピーってこう書くんだ!読本』という本の中で、「そりゃそうだ(常識)」と「よくわからない(芸術)」の間にある「そういえばそうだね」が広告コピーなんだ、と書かれています。例えば、「この豆腐は、白いんですよ」だと当たり前だし、「この豆腐の白さは、現代の不安を象徴しているんです」だと意味不明、でも、「豆腐はすごく栄養があるので、『畑のステーキ』みたいなものなんだよ」と言われると、「そういわれるとそうだね」「うまいこと言えてるね」となるのだと。

曲のタイトルが曲の顔でもあることを考えると、広告コピーと共通する部分もあるはずです。そうした視点でこの曲のタイトル「私以外私じゃないの」を見直すと、内容としては当たり前ですが、表現の仕方が「当たり前」ではないことがわかります。この方法は、また別の「そういえばそうだね」の引き出し方のように感じます。

当たり前のことを、当たり前じゃない表現で言う。この表現方法は、ちょっと心にひっかかるし、「なんか深いことを言ってそうな気がするぞ」という気持ちにさせるなぁ、と思います。

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