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非常時、お腹の非常に対応できるか

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千代田区では、地震などの非常時にエレベーターに閉じ込められた際、救助がくるまでの間に必要となる物資をいれたキャビネットが各マンションに配布されているらしい。配布されるには条件があるけれども、普通のマンションならクリアしている条件だ。いい政策だと思う。

千代田区ホームページ - マンションへの非常用備蓄キャビネット・AEDの配付(公益財団法人まちみらい千代田)

エレベーター非常用備蓄キャビネット配付 - 千代田デイズ[千代田区地域ポータルサイト]

「キャビネットは普段腰かけとしても利用できます。」と書いているけど、エレベーターに乗っている数秒の間、腰かけとして使う人なんているんだろうか。まぁ、その疑問については、別にどうでもいい。

このキャビネット、中身は「飲料水・携帯トイレ・トイレットペーパー・懐中電灯等」となっている模様。東日本大震災のとき、23区にあるエレベーターに閉じ込められた人が、救出されるまでに平均50分、最大3時間程度かかっていたことを考えると、携帯トイレというのは、特にお腹が弱い人にとっては、目の付け所が非常にいい。非常時の、お腹の非常時対策として。

しかし、これは本当に使えるのだろうか。というのも、最近のマンションのエレベーターには、防犯カメラがついているところが多い。エレベーター内の様子が一階エレベーター乗り場や管理室で見れたりする。停電のときはいいが、「カメラは動いているがエレベーターは動いてない」という状況は大いにある。そんな状況で、この携帯トイレを使う勇気はあるだろうか。

しかも、最近のマンションのエレベーターは、入口がガラスになっているところも多い。入口が透明なので、そのフロアの人からは丸見えになってしまう。そんな状況で、この携帯トイレを使う勇気はあるだろうか。

防犯上の観点から、外部からエレベーターの内部が見れるようになっている。しかし、それが携帯トイレ使用への抵抗感を産んでしまっているのではないだろうか。最近また地震が増えてきたので、こうした対応は安心感があるものの、本当の非常時の非常時に対応できるのかどうか。不安はなくならない。

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