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クリエイターとお笑い芸人

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クリエイターの中には「自分が作りたいものを作る」っていう人がよくいるけど、ビジネスとしてやってるんならそれはおかしいだろう、といつも思う。趣味でやってるなら構わないが。

それと比較して、お笑い芸人は、客の感情にかなりスポットを当てた発言をする。「自分たちの笑いをやりたい」という人もいるけど、基本的には「たくさんのお客さんを笑わせたい」という目標をみんな掲げている。客を笑わせる、面白がってもらう。客の方を見て、客の感情にスポットをあてている。

漫才でもコントでも落語でも、新しいものを生み出しているという点で、お笑い芸人たちはクリエイターに含まれると思う。その分野の多くの人が、客の感情に注目して行動しているというのは、他の分野ではあまり思いつかない。

自分が話したいことを話しても、それが客にとって面白い場合ももちろんある。例えば、お笑い芸人ではないが、蛭子能収は自分のやりたいように話したり動いたりしているのに、面白くなる場合が多い。ただ、これはまれな例で、普通はどういうふうに発言すれば、どんな表情をすれば、どんな衣装にすれば、どんな設定にすれば面白くなるか、考えた上で披露される。

ツッコミの中に「言いたいだけやろ」っていうのがある。これも逆に考えれば、「自分が言いたいことじゃなくて、お客さんに笑ってもらえることを言うべき」っていうのがベースにあると感じる。

クリエイターな人々の中にも、「これを見た人がこういう気持ちになってほしいと思って作った」とか「これを聞いた人にこういう感情を抱いてほしいと思って作った」とか、そういう理由で作る人たちがもっといてもいいんじゃないかなぁと思う。そういう自己犠牲なクリエイターは少ない気がする。自分が作りたいものを作るだけなら趣味でいいし、作ったものをブログとかYouTubeで公開するとかでいいんじゃないかな。ビジネスでやるなら、お客の方も見て仕事しないといけないと思うし、そうしない人には、「一体誰がお金を払うと思っているんだろう」という疑問しかわかない。言ってないだけで、客の方にも目を向けて作ってるんなら、それでいいんだけどね。

(888文字)