聴衆との考えのフェーズを合わせること
これ、ほんとすごく役に立つことが書いてあるなぁ。
いきなり自分が提案する方法の説明をしても,聴衆は「はぁ?何の意味があるの?」と感じてしまいます.
1)世の中にはこういう問題があります.この問題を解決することは非常に重要で社会的に意味があることです.
2)これまでにもこの問題に取り組んだ人達がいますが,こういう点が未解決です.
3)そこで,問題解決のために,こんな方法・技術を提案します.
4)こういう条件の下では,提案する方法・技術はこんな効果があります.凄いでしょ.
このような流れで発表すると,聴衆も違和感なく受け入れることができるでしょう.
ビジネスでのプレゼンだとそのまま当てはまらない場合もあるけど、参考になる部分はありますよね。特に、「言う人が言いたいこと」ではなく「聞く人が聞きたいこと」にフォーカスしている点。
発表する人も、研究をはじめたころは「こういう問題があって、その問題を解決したい」っていうところからスタートしていたはずなんですよね。ところが、時間がたち、いろんなアイデアを試していくうちに、「こっちの案には、こんな問題点があってダメだな」とか「そっちの案だと、こういうところがうまくいくなぁ」みたいな、細かい話にどんどん入っていきます。研究していく段階、いろいろ考えて答えを出していく段階では、もちろんこういう細かい話に入っていくのは問題ありません。
ただ、研究が終わり、細かい部分にどっぷり浸かった期間の後にプレゼンをしようとすると、直近で取り組んでいた細かい話に集中してしまいがちです。これでは、発表者と聴衆の考えのフェーズが異なったままであり、意思疎通がとりにくくなってしまいます。背景を共有できるまでは、細かい話をしても理解しあうことは難しいです。
発表者は、プレゼンをする前に、今まで考えてきた問題にどう取り組んできたかを一度振り返ったほうがいいですね。その流れをどういう順番で話すかは状況によるでしょうけど、聴衆との共有は必要になると思います。
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