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インターネットの発達で気付いた「残らないコミュニケーション」の重要性

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インターネットの発達によって、コミュニケーションの方法は大きく変わりました。ブログのように一人から世界に向けて発信することもできるし、掲示板のように大勢が集まって議論することもできる(議論になってないケースも多いけど)し、メールやチャットのように少人数で会話をすることもできます。また、テキストだけでなく、画像や音声を使ってやりとりすることもできるようになっています。昔はほとんど匿名でのやりとりでしたが、Facebookの登場により、実名でやりとりする場も今では普通になってきました。

このようにコミュニケーションの方法が変化してきたことは、基本的には便利になったと言えるでしょう。ただ、その一方で、インターネットでのコミュニケーションに特有の「残ってしまう」という性質が、問題を引き起こしたり問題を大きくさせてしまう、そんなケースもよく目にするようになりました。

秘密にしておかなければいけない情報が暴露されてしまったり、プライベートな画像が流出してしまったり、身内ならジョークで済む発言を大勢の人が見て誤解してしまったり。また、こうした問題が起こった際、解決のためにサイトのページを消したりアカウントを削除することによって、逆にその情報の信憑性を上げてしまうということもあります。

コピーや保存、データの送付が簡単にできることも、問題を大きくします。ウェブ上に残っているキャッシュや魚拓サービス、個人でデータを保存した人たちの存在により、「残したくない」と思ったものを完全に消すことは難しいでしょう。

直接会って会話をした内容、電話で話す内容は、基本的に残らないものです。手紙は残りますが、残し続けることは意外と手間がかかります。「残すのが難しいから、不便」という面もありますが、人の記憶から消えれば「残したくないものは残らない」と言い換えることもできます。時間がたてば、多くの人の頭から消えていきます。「捨てないと消えない、捨てても消えない」というネット上のコミュニケーションから考えると、今までのコミュニケーションが持っていた「残らない」という機能の重要性に気づかされます。

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