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サビで歌わない歌

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前に「亀田音楽専門学校」に関する記事を書いたけど、番組を見ているとJ-POPの特徴として「サビを盛り上げるためのAメロ・Bメロ」があるのがよくわかる。90年代に限らず、今でもそういう傾向は強いと思う。強いAメロという感じはあまりない。

最近だと、例えば、ゲスの極み乙女。は、その傾向が強いと思う。Aメロ・Bメロは、ラップのような、語りのような感じで、言葉をぎゅうぎゅうに詰め込む。それをサビで一気に解放する。このグーッと広がる感じがサビを盛り上げているように思う。

サビ以外サビじゃないの、って感じで。

というのを踏まえたうえで、アリアナ・グランデのProblemを聞くと、とても変な感じになる。

耳に残るイントロに始まり、Aメロ・Bメロと順調に進み、最後のグッと高音で攻めていく流れ。サビに入るための流れが出来上がっているのに、なんだかよくわからない男のウィスパーボイス。え、アリアナ・グランデ、サビなのにほとんど歌わないんですか。しかも、男の出番が長い。

その後も、もう一度同じ展開を繰り返した後には、ラップが始まる。そして、これも結構長い。その後の曲の終盤では、静か目のBメロがあって、サビを繰り返して終わり。最後のサビでも、アリアナ・グランデはほとんど歌ってない。

サビに入るまでの流れがきれいで、高音で盛り上げたのに、いきなり男のウィスパーボイスが始まるので驚く。特徴的なイントロの効果もあり、印象に残る。サビで主導権を別の人に渡してるのに、印象に残るのはすごい。

Focusも、曲の展開は似ていて、やっぱりサビでほとんど歌ってない。不思議な展開だ。

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