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映画鑑賞は、「ラストシーンの確認」の比重が大きくなっていく

僕たちは、映画を見る前の段階で、すでにその映画に関して多くのことを知ってしまっている。CM、番組の特集、口コミや感想ブログ。いろんなルートからその映画の情報を入手しているので、映画の前半部分は事前に得た知識をなぞっているだけ、ということもある。終盤以外はほとんど知っていた、というケースすらある。

CMはおもしろそうなのに、映画になるとぜんぜんおもしろくない、ということもよくある。重要なシーンを数秒間に詰め込んだCM。あの凝縮された映像に慣れてしまって、映画がむしろ間延びしてしまっているような、そんな印象を受けることさえある。

宣伝などを通じてすでに知っているストーリーの確認と、謎解明や大どんでん返しのあるラストシーンの確認。映画鑑賞は、そんな「確認作業」の比重が大きくなってしまっているように思う。

そしてこの流れは、これからもっと強まっていくかもしれない。

Netflixやhuluなど、定額制の動画配信サイトが増えてきている。毎月一定金額を払えば、多くの映画が見放題になる。

今までのように、DVDを借りてきて映画を見る場合なら、たとえ前半部分がおもしろくなかったとしても、「せっかく借りたんだし、最後まで見るか」という気になりやすい。そうした状況で、後半におもしろくなることはあまりないんだけど、もったいない気がするので、つい見てしまう。「サンクコスト」という言葉は知っていても、見ないでDVDを返却するのは気がひける。

しかし、定額制なら、前半部分がおもしろくなかった場合に見続ける人は少ないだろう。定額だからお金のことは気にしなくていいので、より「時間」にシビアになる。だから、おもしろくなさそうだと判断すれば、早いタイミングで別の映画に切り替えたほうがいい、という結論になる。

映画を作るサイドからすると、前半はつまらないが後半盛り上がってくるような映画は作りにくくなる。逆に、最後まで見てもらうために、冒頭で「謎」を提示して、最後にネタばらしをする、というような作り方が増えていくように思う。

今以上に、映画鑑賞が「ラストシーンの確認作業」となってしまうのかもしれない。

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