今日も8時間睡眠
8時8分888文字。何それ?

おじさんのかさ

昔、会社の人たち数人と、僕んちの近所の店で飲んでいたときの話。

その飲み会は問題なく終わったんだけど、解散してしばらくしてからメールが来ました。その飲み会に参加していた女性(20代中盤くらい)からで、「お店に傘を忘れてしまったので、とりにいって会社に持ってきてほしい」とのこと。飲み会が始まる前に降っていた雨が、解散時にはあがっていたので忘れてしまったらしい。僕の家からお店まで歩いていける距離だったので、とりあえずOKと返しました。

翌日、僕は休みだったのでさっそくお店に行き、「昨日この店で飲んだんですけど、傘を忘れたみたいで」と、傘の忘れ物がなかったか聞いてみました。店員は「あー、一本ありましたね」と言って店の奥へ。「そういえば、どんな傘か聞くのを忘れていたな」と思ったんだけど、一本しかないって言ってるし、持ってくる傘で間違いないだろう、と思い直していました。

「こちらの傘ですか?」と言って店員が持ってきた傘を見て驚きました。それはピンク色の傘で、フリフリのついた傘で、女子力の高い傘で、すごい破壊力がありました。「た、たしかに忘れたとは言ったけど、俺が忘れたんじゃない。俺の傘じゃないんだ、俺みたいなおじさんの傘じゃないんだ…」そう言いたかったのですが、あまりの衝撃で僕は言葉を失い、用件が済んだ店員は店の奥に戻っていきました。

まあいいではないか。あんな兄ちゃんに、僕がピンクのフリフリの傘を使ってると誤解されようがどうってことはないさ。そう思いなおして家に帰っている途中に、重大なことに気づきました。「この傘を、会社に持って行くのか?」

雨も降ってない日に、おじさんが、ピンクのフリフリの傘を持って、会社に行かなければいけないという拷問。こんな姿を、絶対にほかの社員に見られてはいけない。そう思って、この傘を持って行った日は、かなり早くに会社に到着しました。

この姿、同僚以外でもあまり見られたくはなく、電車に乗ったときもソワソワしていました。もし、雨も降ってないのに女子力の高いピンクのフリフリの傘を持ったおじさんを見たという人がいたら、それは僕だったかもしれません。

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