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「募金を呼びかけるより、その時間でバイトしたほうが…」について

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街中で「募金お願いします」と呼びかけている人は、たまに見かける。そうした光景を見て、「募金を呼びかけるよりも、その時間でバイトをして、給料から募金をしたほうがいいんじゃないか」と言う人もいる。

実際、街角で募金を呼び掛けて、募金をしている人は少ない。僕も街角で募金することはない。募金をするときは、仲介する人が減るように、より直接的なルートで募金する(信頼できそうな組織が窓口になっているところとか)。また、被災地の「ほしい物リスト」を使う場合もある。

そもそも「募金しているところをまわりの人から見られるのがイヤだ」という人もいる。募金している姿をあえて見えるようにしているのではないか、と思われることを嫌うのだろう。路上で財布を出してお金を出す、ということに抵抗のある人もいる。

僕は路上では募金をしないし、路上で募金をしている人もほとんど見かけない。通行人のほとんどが募金をしないのであれば、正直、呼びかけている人たちが別の仕事をして、そこで稼いだ給料から募金したほうが、募金額は多くなるのかもしれない。

しかし、それでも街中で募金を呼びかけることに意味を見出すとすれば、それは「宣伝」ではないかと思う。

会社からの帰宅途中で「募金お願いします」と言われることで、「募金をしようと思ってたけど、忙しくてできていなかったな。家に帰ってからしよう」というきっかけになるかもしれない。「募金についてまったく考えてなかったけど、そういわれれば昨日見たニュースでは、被害が大きそうだったな。大変そうだから、募金することにしよう」というきっかけになることもある。

募金を呼びかけることで、その場での募金だけでなく、別のルートでの募金も促しているのであれば、これは募金活動自体の「宣伝」だと言えるだろう。そして、これなら効果はあるんじゃないだろうか。ただ、その効果は測れないし、測れたとしてもやっぱりバイトしたほうが良いくらいの効果しかない可能性はあるけど。

「こういう人たちだって、助けが必要なんです」という内容を認知してもらうことのが目的の場合もあるかもしれないけど、ケース的には少ないと思う。

(888文字)