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「ライバル社の商品を使うんじゃない、自社商品を使いなさい」

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昨日、「可処分時間を取り合うという点で、ゲームはテレビのライバルではあるが、だからといって『テレビに出ている人はポケモンGOをやるな』というのは変だ」と書きました。これに似た話はいろんなところで起こっていると思います。

「ライバル社の商品を使うんじゃない、自社商品を使いなさい」と会社から言われることがあります。店で売っているより少し安くしてくれるなら、福利厚生の一環と考えられるのでいいと思うんですけどね。社員であっても別に安くならなかったり、ひどいときには強制力があるケースもあり、むしろかなり迷惑になってしまうこともあります。

「その会社で働いているから、自社の商品を使わないといけない、ライバル社の商品を使ってはいけない」というのは、そういいたくなる経営者の気持ちもわかりますが、本来は社員の自由意志を尊重すべきでしょう。同じ人間であっても、社員としての顔と顧客としての顔は違います。後者まで会社と関連付けるのはやりすぎではないかと思います。

会社の社員が自社の商品を使っていなくてもいいと思うんですよね。扱っている商品が好きで入ってきた社員もいるでしょうが、興味のない社員もいるでしょう。それに、一部の商品が好きな社員はいても、その会社で扱っているすべての商品が好きだという社員は、さすがに少ないでしょう。例え社長であっても、自社商品のターゲット層に入っていないなら、使っていなくてもぜんぜん問題はないと思います。

社員が自社商品を使っていなくても、宣伝や営業トークの根拠が欠けるとは思いません。ただ、身内や友人が自社の商品を買いたいと言ってきた場合、もしくは、彼らが自社の商品のターゲット層だった場合に、ためらうことなく商品をすすめることができるかどうか、は重要だと思います。これができないなら、その人は心の中で、会社の人たちや会社のやり方に幻滅してるということなんでしょう。きっと、何かブラックな何かを見てしまったんでしょう。そういう人たちは、「世の中はこんなもんなんだ」と自分に言い聞かせて割り切って働くか、それに我慢できないまじめな人たちは転職でもするんでしょうね。

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