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時価総額が大きすぎないことと影響力が大きすぎること

🦍

これを読みました。

ツイッターを閉鎖せよ-メキシコ・ペソ市場で上がるトレーダーの悲鳴 - Bloomberg

トランプは選挙のときから過激発言を繰り返している。その一つに、「アメリカとメキシコとの国境に巨大な壁を作って、その費用をメキシコに払わせる」というのがある。当選するために言ってただけかと思いきや、今でもツイッター上で関連する発言をしている(参考:国境の壁費用、まず米国が負担しメキシコに請求=トランプ氏 | ロイター)。

また最近では、メキシコに工場を作ろうとしたトヨタをツイッター上で非難した(参考:トランプ氏、トヨタに警告 「メキシコで製造なら高関税」 | ロイター)。メキシコへの工場建設は撤回していないけど、結果的にトヨタはアメリカにも投資することになり、一応落ち着いた。

このように、トランプがツイッター上でメキシコを攻撃するため、メキシコの通貨ペソはどんどん値下がりしている。ペソの価値を維持するため、メキシコ中銀は合計20億ドルを使って介入した。しかし、ペソは回復していない。

そこで、「メキシコ政府がツイッターを買収し、サイトを閉鎖して、トランプがつぶやけないようにすればいいのではないか」という提案が、トレーダーの間で出てきた、というのが、上のニュース。ツイッターの時価総額が約120億ドルなので、為替介入をするよりもいい、と。

おもしろい。この提案はギャグだけど、たしかにトランプを黙らせることが何よりの通貨防衛になる。もちろん、ツイッター買収・閉鎖をしたところで、新たな情報発信方法が生み出されるだけだと思うけど。

同じSNSでも時価総額が大きく異なるFacebookとtwitter。FBはユーザーの実情報が手に入るためターゲティング広告がしやすいけど、twitterではそれが難しいという点が一番異なると思う。twitterの時価総額が大きすぎないことと、twitterでの発言の影響力が大きすぎること、この一見相反するような状況が重なった結果、今回のような笑える提案が出てきてしまったんだろうなぁ。いや、本当はいろいろ笑えないことだらけなんだけれども。

(888文字)