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川上量生「ニコニコ哲学」を読んで

昨日、川上量生「ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち」の内容の一部に関する記事を書いたので、今日は本全体の感想を。

cakesでのインタビューをまとめたものです。僕は断片的にネットでも読んでたけど、改めて読んでみるとやっぱりおもしろかったです。自分の考えに似ているところも多いし、逆に、こういう考え方・見方はしたことなかったな、という新鮮さも多くあります。

「競争を避けたい」という考えが随所に見られます。例えば、コンテンツ作成に関して。みんながコンテンツを作れる世界では競争が激しくなる、そのため、無名なクリエイターが新しいタイプの作品を作っても参入しにくい一方、過去に評価されたクリエイターや今は無名だけど評価されたいクリエイターは、過去に評価されたものと似たものを作ってしまう、そして、コンテンツの多様性がなくなっていく。こういう予想があるから、「競争者の数を減らす仕組みがクリエイティブの寿命を伸ばす」という考えにもなるんですね。(第3章)

また、ビジネスにおける「論理」の使い方にもそれは現れています。「論理」をベースに出発すると、たいていは似たような結論に行きつく。みんなが行きつける場所には競争があるから行きたくない。そこで、自分の「直感」を大事にして、その直感にたどり着けるように、無理やり論理をあてはめてみる。前提がおかしいからたくさんの論理が必要になるけど、同じ場所にたどり着く人は少ないので、行きついた場所での競争は少ない。こういう考えがあるので、「オープンなマーケットでライバルがたくさんいるところで起業する人はバカ」という発想になるんですね。(第4章)

「間違った前提にはたくさんの論理がいる」の例として、神の存在を説明するためにスコラ哲学が必要だったという話も、おもしろい解釈だなぁと思いました。(第5章)

対談形式なのでスラスラ読めます。角川との合併(やそれに付随するおやじキラーキャラ)とか女子マネ弁当とかドワンゴ大量退職の話もあるし、就活や文系理系論争や夢といったものへの考え方もあり、サブタイトル通り、幅広く川上量生の胸のうちが知れる内容になっています。

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