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「ロジカルイングリッシュ」を読んで

🍜

​これを読んだ。

本は3つの章からなる。最初の章は、英語ならではのコミュニケーションに関する解説。特に、「日本語で思いついた文をそのまま訳してはいけない」という点が、全体を通して、重要なポイントとして紹介されている。日本語をそのまま訳すのではなく、言いたいことを、シンプルに、はっきりと、ロジカルに伝える。そのためのルールや考え方が説明されている。

第2章は、基本例文。「こういうことが言いたい場合、どう言えばうまく伝えられるか」という視点で、言いたい内容別に例文が分類されている。説明する、提案する、反論するなど、それぞれの言いたい内容に合った例文が紹介されている。「日本人はよくこういう表現や単語を使ってしまいがちだが、それだと誤解を与えかねない​​、こちらの表現を使うようにしよう」というアドバイスも豊富だ。ニュアンスの違いの説明や、類似表現の例文も多い。

最後の章は、応用例文。2章での基本例文から派生した例文が、伝えたい内容ごとにまとめられている。どの例文も、ビジネスシーン、つまり、会議やプレゼンやメールなどで使われそうな、実用的な内容だ。

例文は言いたい内容ごとに分けられているので見やすい。例文も使いやすそうなものが多いと思う。ただ、内容とタイトルとが、少しずれているような気がする。

「英語力は話す順番で決まる」とタイトルで言っている。確かに、第1章では、「結論を先に」とか「伝えたい内容に焦点をしぼる」といったアドバイスがあり、悪い例といい例を比較しながら解説されている。また、タイトルには「ロジカルイングリッシュ」というように「ロジカル」が入っている。「原因と結果をつなげる」といったアドバイスもあるし、より効果的になるように「一文だけで伝えようとしない」「説明は具体的に」といったことも書かれている。

しかし、後半は例文ばかりで、短文しかない。例文は役立つ内容だが、「話す順番」や「ロジカル」とは少し離れてしまっている。他のビジネス英語本と違いをつけるためにこうしたタイトルにしたのかもしれないけど、ビジネス英語の本としてタイトルをつけたほうが良かったように思う。

(888文字)