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「簡単に説明する」について

「簡単に説明する」という言葉は、誤解を生みやすいと思います。人によって、何を期待しているかが違うように感じるからです。

まず、「簡単に」を、「手短に」の意味で使っている人と、「容易に」の意味で使っている人がいます。前者は、「簡略」などと言い換えられ、説明する人の負担を減らすことにフォーカスされています。一方、後者は、難易度を落として、説明を聞く人の負担を減らすことをメインに考えています。

「手短に」の意味での「簡単な説明」の場合、短いが難易度は高いということはありえます。そのため、「ぜんぜん簡単じゃない、難しすぎる」と思われてしまうことがあっても、不思議じゃありません。

また、「容易に」の意味での「簡単な説明」の場合、1つ1つは理解しやすいが説明自体は長い、ということがありえます。なので、「ぜんぜん簡単じゃない、いつまでたっても知りたいことまでたどり着かない」と思われてしまうこともあります。

難易度を落とす方法にも、段差の小さいステップに分けて「理解しやすくする」やり方と、エッセンスだけを抜き出して「理解した気にさせる」やり方があり、これらも少しタイプが違います。前者の説明は長くなりやすく、後者は短いです。

そして、近年は、「簡単に説明する」という言葉に対して、「手短に」と「容易に」の両方が期待されるようになってきている気がします。さらにいえば、意識の高いビジネスマンが読むような雑誌などを見ていると、「説明する」という言葉自体に、「手短さ」と「容易さ」の両方が標準装備されているような気さえしてきます。

つまり、短い言葉で要約できる、子どもでも理解できるやさしい言葉やロジックを使う、なんとなく分かった気にさせる、こうしたことが、要求されているように感じます。

たしかに、難しいことを難しいまま言うのは、いまいちだとは思います。しかし、何でもかんでも、こうした「簡単な説明」「短くわかりやすい説明」が求められるのは、個人的には複雑な気持ちです。そぎ落とされていったものの中にも、大事なものがあるんだけどなぁ。それが何かがわからないまま、理解した気になっていいんだろうか。

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