今日も8時間睡眠
8時8分888文字。何それ?

式辞は卒業生に向けたものでいいんだけど

これを読みました。

文学部って何の役に立つの? 阪大学部長の式辞が話題に 「本領を発揮するのは、人生の岐路に立ったとき」 (withnews) – Yahoo!ニュース

で、その式辞全文は、ここに載っています。

卒業・修了セレモニー式辞: SKinsui’s blog

ヤフコメにしては珍しく(?)、好意的なコメントがたくさん並んでいるのですが、個人的にはモヤモヤしました。それは、質問に対する答えが、誰に向けられたものなのか、そのとらえ方が違っているからだろう、と思っています。

式辞なので、聞いてる人は、基本的に卒業生です。文学部・文学研究科の卒業・終了セレモニーでの式辞なので、文学部で学んできた人に向けた言葉です。なので、「(文学部で学んできた)あなたたちにとって、学んだことはこういう時に役立ちますよ」という文章になるのは、おかしくありません。

これは「今まで文学部で学んできたけど、これって本当に将来役に立つのかな?」と思っている人には、答えになっていると思います。しかし、それ以外の人、文学部で学んでいない人には、答えになっていない気がします。式辞なのでそれでいいんですが、上のようなニュースで取り上げられて、文学部以外の人が読む環境では、モヤモヤを生み出す原因になるように思います。

式辞でも、「ここ数年間で、社会から人文学への風当たりが厳しくなった」とか「税金を投入する国立大学では理系を重視すべき、という声もある」とか「まわりの人から文学部で学ぶことの意義を聞かれることもあるだろう」といった話が出てきますが、これらに対して答えるなら、「文学部で学んでいない人たちにとっても、文学部で学ぶことはこういう時に役に立ちますよ」という内容でないといけないでしょう。

個人的には、大学は職業訓練の場だとは思っていないし、役に立たない学問が不要だとも思いませんが、そう思っている人も中にはいるでしょう。外野が言う分には放っておけばいいですが、税金を投入するとなれば、そうした人たちの声を無視することもできません。文学部以外の人たちにとっても納得できるものがあればなぁ、と思いました。

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