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大学入試の出題ミスは、模範解答の開示で減るかな?

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最近発覚した大学入試の出題ミスは、結構大きなニュースになった。ただ、出題ミス自体は、実は毎年のようにある。選択肢の中に解答がないとか、問題文が間違っているとか、パターンはいろいろだ。

今回話題となった出題ミスを受けて、大学側に解答公開を迫る声もあるみたいだけど、それが出題ミスの対策になるのか、僕にはよくわからない。

解答を公開すれば、ミスがあったときにそれに気づくのが早くなるかもしれない。外部からの指摘もしやすくなるだろう。事後の対応が早くなることは期待できる。だけど、出題ミス自体は減らない気がする。

「正解を出すための条件が、問題文に足りていなかった」というミスは、他のタイプのミスよりも、事前チェックが難しいのかもしれない。問題を事前にチェックする人が「こういう条件がある」と間違って思い込んでしまっていたら、答えが出せてしまう。模範解答とも一致してしまうだろう。

意図した解釈ができるか。意図した以外の解釈ができてしまわないか。これらのチェックは専門の人にしかできないが、専門の人は、自分の専門に関する問題であるがゆえに、思い込みも発生しやすいと思う。同じ大学で、一緒に仕事をしている人の作った問題なら、なおさらだ。仕事で、同僚の作った資料にあるミスを、思い込みによってスルーしてしまった経験がある人もいるだろう。

外部の目を入れたほうが、事前チェックの精度は上がる。ただ、外部と言っても、事前に予備校へ依頼するのはさすがにダメだろうから、できたとしても、他大学と連携して事前チェックをする、という案だろうか。こうすれば、事前に出題ミスに気づける可能性が高まるかもしれない。問題流出のリスクが上がるし、簡単ではないけれど。

出題ミスをしてしまったときの事後対応をはやくするのであれば、予備校や高校を含めた、外部からの指摘を受け入れる体制を整えておく、で十分ではないだろうか。

模範解答の公開により、事後対応がはやくなることはあっても、出題ミスの防止にはなりにくいと思う。論述系の問題のように、模範解答を示すのに向いていない問題もあることを考えると、他の案のほうがいいように思う。

(888文字)