現状維持は、死に至る
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本社部門を対象に、早期退職優遇制度の募集を始める。 (中略) 管理職は45歳以上、一般社員は40歳以上が対象。 ソニーが本社部門で8月から早期退職募集、固定費3割減へ | Reuters
コストの高い人から解雇していくというのは、経営の苦しい企業がよくとる手法です。一般的に、優秀な人から辞めていくと言われてますが、それは仕方のないことでしょう。優秀な人は、こうなる前に辞めているのかもしれませんが。
人員を削減した後は、残った人たちで業務を回していきます。ここで経営者が「人数を減らしても、通常業務は引き続きできているので、問題ない」などと考えていたら危険ですよね。
そもそも、業務は、今までやってきたことをどうするかで、4つに分けられます。
1.ひきつづきやる
2.変更する
3.追加する
4.やめる
まぁ、最後の「やめる」っていうのは選択肢としてはあるんだけど、なぜかほとんど採用されません。不思議です。ほとんどが「ひきつづきやる」、そしてどんどん「追加」が増えていくことが多いです。
追加や変更が実施されるのは、問題発生時、発生前の2パターンがあります。問題発生時に対応するという受動的な態度だと、問題が発生した時にはすでに対処困難になっていて、対応が長引く可能性があります。また、みんなのテンションもダダ下がりです。
問題発生前に対応すれば、解決まで早いかもしれません。しかし、今までの業務で忙しい場合は、後回しにしたくなるし、対応したことで問題が発生しなかったときの効果が見えにくいし、結果的にやらなくてよかった可能性すらあります。しかし、対応が必要か判断して後回しにするのと、後回し以外の手段がとれないというのは、結果は同じでも精神的には全く違います。
何かを変えたり新しく作るには、まとまった時間が必要です。日常業務の空き時間に片手間でできるものではありません。人が少なくて業務の追加変更をする余裕がないというのは、問題が起きないことにベットしている、ということなんですね。
ぎりぎりで通常業務がまわるだけの人数というのは、今後の変化に対応できず、いつ死んでもおかしくない状況だと言えます。