何度も同じことを聞いてくる人について
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仕事をしてると、同じことを何度も聞かれる、ということがある。教えても教えても、後で同じ人から同じことを聞かれたりする。こういう時に、「同じことを2回聞くな」と怒る人もいるんだけど、僕はどちらかというと、何度でも教える方だ。
もちろん、考えればすぐにわかる簡単なこととか、あまりに基本的なことを何度も聞いてくると、「ちゃんとメモしておけ」というだろう。しかし、仕事の中には、複雑なものや概念が難しいもの、一度にたくさん覚えないといけないものなどもある。これらについては、「一回言ってすぐ理解してすべて覚える」というのは難しい。発言内容を全部メモるのも厳しい。それはわかっているので、僕は繰り返し説明する。説明する方としては、かなりめんどくさいけどね。
僕は、「どうやってやるか」に加えて「なぜこうやるのか」も話すようにしている。中には「前の担当者がこうしてたから」という残念な理由の時もあるが、たいていは理由がある。理由を言っておかないと、例えば、業務フローが変わったときにどう対応すればいいか、この作業は削ってもいいのかダメなのか、などといったことがわからなくなる。だから、理由まで説明する。
そうすると、説明は長くなる。だけど、その人が習得するために必要な時間は短くなると思う。また、理解の定着度も高くなると思う。
実際に手を動かしてみると、「なぜここでこんなことをするんだろう」とか「こういうショートカットはできないんだろうか」とか「これを使うと言われたけど、こっちを使うとどうなるんだろう」とか、いろいろ疑問が出てきたりする。説明を聞いていたときは思いつかなかった疑問点が、後々になって出てくる。しかし、僕はそういう疑問を予測して、既に説明していたりする。でも説明していたことを後で聞かれたとしても、僕は「その人の理解度が進んだ」と受け止めている。だから、同じことを聞かれてもまた説明する。
理解が進むと、新しい疑問が出てくる。これは自然なことだ。同じことを聞いてきたとしても、理解が進んだのであれば、僕は歓迎すべきことだと思う。ただし、前の説明を聞いていなかった場合は、しばく。