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「101回目のプロポーズ」を知らない人

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昨年末に放送された「絶対に笑ってはいけない大脱獄24時」の中で、「101回目のプロポーズ」のパロディがあった。武田鉄矢本人が出ていて、車の前に飛び出すシーンも再現してた。このシーンは名シーンとしていろんな番組で何度も放送されているし、たくさんパロディもされてる。武田鉄矢のモノマネでも、このシーンはよくチョイスされる。

かなり前の話だけど、10歳くらい若い人と話をしていて、なぜか「101回目のプロポーズ」の話になった。年齢の関係もあって、その人はこのドラマを見たことがなかった。トラックの前に飛び出す例のシーンは、名場面特集みたいな番組やパロディなどで何度も見たことはあったけど、「なぜトラックの前に飛び出すのかはわからない」と言ってた。パロディのされ方もあって、そのシーンをコメディっぽいシーンだと認識していた。「これから101回目のプロポーズを見ることはないと思う」って言ってたのでストーリーを教えてあげたら、「あぁ、そういう理由で飛び出したんですか。はじめて意味がわかりました」と言ってた。

ここで言いたいのは、「そんなことも知らないのか」っていう話じゃなくて、「101回目のプロポーズ」のこの名シーンは、他の名シーンと比べてわかりにくい、ということだ。トラックの前に飛び出してひかれそうになった後「僕は死にません」と言う。確かにこういう風に書くと、まったく意味不明だ。ドラマを見た人はそれまでのストーリーを頭の中で補えるけど、ドラマを見てない人にとってはよくわからないシーンになってしまう。主人公は頭がおかしくなった、というように感じる人もいるだろう。他のドラマの名シーンには、キスシーンや抱き合うシーンが多く、そのシーン単体で見ても「ここがクライマックスだ」とわかるし、そこまでのストーリーも大体わかる。そういう意味で、「101回目のプロポーズ」の名シーンは単体では理解されにくく、わかりにくい。とてもおもしろいドラマではあるんだけれども。

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