「Aとはなにか?」「Bではありません」という受け答え
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上司に「Aとはなにか?」と聞かれて「Bではありません」と答えて怒られたことがあった。ここだけ見れば頭悪そうな会話だけど、「Aについての知識が少ない状態で、それでも何か回答しないといけない」と思って苦し紛れに出した答えだとしたら、こう答えたくなる気持ちも少しは分かってもらえると思う。もちろん、この回答を受けて満足する人はいないだろうけど。
で、今度は自分が質問するサイドで、その回答が「Bではありません」だとやっぱり満足できないんだな、という事例があった。
この匿名の日記で、このタイトルなのだが、その方法として挙げられているのが次の2つだ。
1.見取り図はあてにするな 2.不動産屋はあてにするな
「見つける方法は?」「○○しないことです」。冒頭のとは少し形式は違うが、答えになってないという点では同じだ。これでは、どういうアクションをとればいいかわからない。
質問では「数あるアクションの中からどれがベストか」を聞いている。それに対し「○○しない」では、範囲が広すぎる。選択肢をしぼりたいというニーズに答えられていない。
中身を読むと、1つ目の内容は「必ず内見すべし」というものだ。物件の資料はあいまいなことがあり、資料より実物が優先されるので、必ず実物を見ないといけないということだ。2つ目の内容は、「自分で物件を調べるべし」というものだ。不動産屋は自分の利益になる物件しか紹介しないし、一件一件の紹介にも時間がかかるから、自分で物件を調べ、不動産屋は内見のためだけに利用した方がいいとのこと。
つまり、解決策の見出しとしては、この方がいい。カッコ内はなくてもいい。
1.(見取り図はあてにせず)必ず内見する
2.(不動産屋はあてにせず)自分で物件を調べる
ただ、これでは質問の回答にはなっていない気もする。元のタイトル「すてきな賃貸物件を見つけるための方法」は「お宝が発見できる」みたいなニュアンスだけど、解決策は「こうすれば借りるときや借りた後で後悔しない」という内容。だから、タイトルは「失敗せずに賃貸物件を見つけるための方法」くらいが適切だと思う。