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「今のままでいい」について

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これ読みました。

「自分は今のままでいい」という贅沢

「今のままでいい」というのは謙虚とは言えない、むしろ贅沢だという話。

世の中は動き続けているのだ。しかもその早さは今後も増していく一方だ。 急激な水の流れの中で一人その場にとどまり続けることが容易かと問われれば誰もが否と答えるだろう。

元の文章では、「世の中が変化しているのに、自分だけ変わらないのは贅沢だ」というニュアンスで書かれています。ただ、僕はその変化がどっちを向いてるかによって、判断は変わってくるんじゃないか、と考えています。経済成長している状況であれば、「自分の生活は今のままでいい」というのは謙虚と言えます。一方、成長がストップしていたり、むしろ鈍化しているような状況なら、現状維持なんて贅沢だという話になります。今の日本は、株価は上がってるけど実体経済はそれほど改善してないので、現状維持は贅沢、という結論になるんじゃないかと思います。

変わりゆく世の中の中でいつも通りの生活を続けることこそが、もっとも贅沢なことなのだ。 君たちが立ち止まろうとすることこそが、世の中の前進を滞らせていることにほかならないのだよ。 (中略) 今を捨てる覚悟はいつでももっていたほうがいい。でないと突然奪われた時になすすべなく立ち尽くすことしかできなくなってしまうからだ。

僕は、立ち止まろうとする人をここまで批難するつもりはありません。ただ、現在の経済環境では「今のまま」はそんなに楽に手に入らないとは思ってます。現状では、「頑張らない、何の努力もしない」というのは、現状維持ではなくて、その人の衰退を意味します。「現状維持を受け入れる代わりに、特段の努力はしたくない」と言ってるのであれば、それは贅沢な話と言えます。

「自分は今のままでいい」というのを謙虚な姿勢だと考えるのは、バブル期の後遺症なんじゃないでしょうかね。今と同じことをやり続けて、給料も待遇も今のままがいい、っていうのは、正直無理があるような気がします。これは、転職しろという話ではなくて、今いる会社でもどこでもいいので、どう生きていくかを考えて準備しておく、という話です。

(888文字)