同じ言葉でも違う内容を指す
🐻
これ読んだけど、おもしろい。
面接官「AはBであるが、AはBではない。この文のAとBに矛盾なく語句を入れるとしたら何ですか?」 : 稲妻速報
問題自体は何回か見たことあるんだけど、自分で答えを思いついたことはない。というか、思いつく前に文章を読み始めて答えを見ちゃう。
「Aについて、Bという人もいればBじゃないという人もいる、Bという説もあればBじゃないという説もある」という趣旨の文は、答えとしては不適切なんだよね。例えば、次のように答えてる人もいるけど、問題の趣旨から外れてしまってる。
イチゴは果実であるが、イチゴは果実ではない
あと、なぜか「AはBだが、BはAじゃない」という形で答えてる人もいるけど、それは完全に問題を読み間違ってる。
で、解答例を書いちゃうけど、上の記事にもあって僕も見たことのあるのが、これ。
地球の半分は南(北)であるが地球の半分は南(北)ではない
これ考えた人、発想力すごいな。他にも
今は9時ちょうどだが、今は9時ちょうどではない これは最初の節であるが、これは最初の節ではない ある人は男であるがある人は男ではない この1はこの文で最初に出てくる数字であるが、この1はこの文で最初に出てくる数字ではない
は正解だと思います。
僕は思いつかなかったけど、こうして答えを見てみると、「A」に入れるものとしては、指示語がいいんでしょうね。そして、1回目と2回目で指す内容が変わるようにする、と。
「これは最初の節であるが、これは最初の節ではない」の例でいえば、1回目の「これ」は文章の前半、2回目の「これ」は文章の後半を指していて、「これ」の指している先が違ってます。「今は9時ちょうどだが、今は9時ちょうどではない」は、前半の部分を読んだ(話した)ときには9時ちょうどだけど、後半の部分に来た時点で少し時間が進んでいるから9時ちょうどではない、つまり、「今」の指している時間が違っています。地球の例では指示語を使っていませんが、1回目の「地球の半分」と2回目の「地球の半分」は、同じ言葉でも指している箇所が違っています。
論理の問題と見せかけて、実は言葉の問題なんですね。
(889文字)