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サラリーマンと起業、収入とリスクの話をするときに、何に注目して話をしているか、という話

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サラリーマンと起業。働く選択肢としては、この2つが大きいと思いますし、よく比較もされています。この比較において、収入が上がる可能性と下がるリスクについて話すときに、それぞれどこに着目してるかで結論は変わってくるよね、という話をしたいと思います。

ざっくり、サラリーマンとして働いたときと、起業したときとで、収入はこうなるんじゃないかと思います。横軸が収入、縦軸はその収入が得られる可能性です。完全に僕のイメージです。

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よく起業をすすめる人がいますが、その理由として「サラリーマンだと収入に天井はあるけど、起業したらそんなのはない」という、アップサイドの話をする人がいます。グラフで言うと、アの部分。

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確かに言ってることは間違ってはないと思います。サラリーマンで年収が億になることはほぼないでしょうが、起業の場合、可能性はゼロではないでしょう。ただ、その可能性はかなり低く、実現するのはかなり難しい話です。

一方、サラリーマンを選択する人の意見としては、「起業したら、収入が減るリスクが高いし、収入がゼロになってしまう可能性も増える」というのがあります。それは、グラフではイやウの部分を言ってるのでしょう。

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確かにこれも言ってることは間違っていません。サラリーマンでもリストラされて収入がゼロになる可能性はありますが、起業の場合、収入がゼロになる可能性はそれとは比較にならないほど高いでしょう。また、起業すれば低収入になってしまう可能性が高くなるので、現在収入が高いサラリーマンほど、起業後には収入が下がってしまうでしょう。

収入の上の方を見れば起業の方が確率が高く、真ん中を見ればサラリーマンの方が高く、下を見れば起業の方が高くなる。「自分は特別で、上を目指せる人間だ」と思える人は収入が高いところしか見ないだろうし、「自分は普通だ、平均的だ」という人や「自分はダメな人間だ」という人は、サラリーマンを選ぶ、といった結論になるのは自然だと思います。収入と可能性について、収入のどのゾーンに注目するかで結論は変わってくると思うし、どこに注目するかは個人の思想に大きく依存するのだと思います。

(888文字)