日経新聞の家計ビジュアルデータ特集がいまいち
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ふと日経新聞のサイトを見ていたら、次のページを見つけたんだよね。
「ビジュアルデータ」という特集の一つで、ビジュアル化されたページはここにあるんだけど、すごくもやっとしました。今はやりのインフォグラフィックを使ったり、動きのあるサイトにしてたりと工夫はしてるんだけど、しょっぱなから「うーん」とうなってしまう。
サイトを開いてスクロールしていくと、上の画像と同じものが出てきます。比較可能なデータが2002年から2014年までらしく、サイトでは12年間での家計の変化を表しています。これを見ると、年収は10%ダウン、年間消費支出も5%ダウン、一方貯蓄は6%アップとなっています。ただ、パーセントじゃなくて金額を見てみると、年収は69万ダウン、年間支出18万ダウン、貯蓄110万アップってなってて、「貯蓄増えすぎ!」って思ったんだけど、冷静に考えると貯蓄だけ年間の数値じゃないから当たり前だった。
っていうか、この3つを並べて書くのって変なんじゃないのかな。上の二つは1年間あたりの金額、下は今までの累計金額。フローとストックを並べて比較しても、何もわからないんじゃないか、って思うんだよね。
また、画像には小さい字でこう書かれています。
貯蓄は6%増と防衛姿勢を強めており、「使えるお金」が減ったしわ寄せが主に父親に向かっている格好だ。
でも、防衛姿勢を強めてるってこれからは言えないし、父親に向かってるってのも言えなくて、流れと全然違うことが急に出てきてびっくりしてしまう。一応、リンク先のPDFでは説明してるけど。
他にも、年間消費支出の項目別変化率がかかれてるけど、これもいまいちだと思う。例えば、「動物病院代が12年間で42%アップ」とあるけど、金額にすれば2000円しか増えてない。そもそも家計のことを考えるときに、変化率って気にするのかな。収入に占める割合とか、変化の寄与度とか、もっと原始的な「金額そのものの変化幅」の方が、わかりやすいんじゃないかなぁ。
技術を使うために、逆にわかりにくくなってしまってるように感じちゃいました。