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変えないこととコンセプト

何かを企画するとき、新しく何かを始めるときに、基本的な考え方、思想、コンセプトを決めることがあります。それは、今後出てくる様々な選択の場面で、判断の基準になります。一般的に取捨選択には時間がかかりますが、判断軸が決まっていると時間をかけずに結論を出すことができるようになるので、こうしたコンセプトを決める作業は重要です。

コンセプトを決めておくことは、将来選択をする場面で力を発揮するというメリットがありますが、長期的に見た場合には、選択に統一性が保たれるというメリットもあるでしょう。それぞれの場面で一番いい選択ができたとしても、それらを組み合わせたときにつじつまがあっていないかもしれません。各場面でベストな結論を導けていなくても、一つのコンセプトにのっとった判断ができていれば、全体的に見ると各パーツがお互いに補強しあうこともあるはずです。

「コンセプトを決める」とは、「これを大事にしよう」と決めることでもあり、「これを変えないようにしよう」と決めることでもあります。そのため、時間がたてば古くなってしまったり使い勝手が悪くなってしまうような、具体的で目新しいものはフィットしないでしょう。抽象的で、いろんな状況にフレキシブルに対応できるようなものであるべきです。

なので、考え方としては、どういうものを作りたいかとか、どういう結果になることを望んでいるかとか、どういう変化をもたらしたいかというような、具体的な事象をまず挙げていくのがいいと思います。それから、それらの中から共通因子を抜き出して、どういう方向に向かうのがいいと思っているのか、何を大事にすればそれが実現できるかを考えるのがいいでしょう。いきなり抽象的に考えて答えを出しても、自分たちのこれからの行動や考えとマッチするのは難しいです。出だしから食い違うことにもなりかねません。

事前に決めたコンセプトから導き出された具体的な策は、今後変わることもあります。というよりも、環境に応じて変えていくべきでしょう。そうしたときにも、きちんとしたコンセプトを持っていれば、変化すべき時に変化できるのではないかと思います。

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