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「この人からは評価されなくてもいい」という防御

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以前、大根仁監督の映画「バクマン。」を見てきましたが、それに関してこういう記事を見つけました。面白い発想です。

岡田斗司夫が「漫画を描くシーンが多くて地味すぎる」とか「漫画に対する敬意と尊厳がない」とか批判していた (中略) 大根仁監督は「岡田斗司夫に褒められたら、むしろネガティブキャンペーンになるので良かったですよ!」と喜んでました 岡田斗司夫が映画『バクマン。』を酷評する理由|ほぼ週刊吉田豪

岡田斗司夫という人を語弊なく紹介するのは難易度が高すぎますが、アニメ制作会社「ガイナックス」の設立者であることと、発言の過激さから熱狂的なファンと熱狂的なアンチの両方が多いことをおさえておけば上の文章の意味は分かると思います。

つまり、漫画・アニメの世界で有名な岡田斗司夫に褒められると、目をつけられてしまうということですね。そして、熱狂的なアンチが岡田斗司夫をたたくふりして『バクマン。』をたたくという流れができてしまう、と。上の発言は、そうならなくてよかったという話で、「すっぱいぶどう」とは異なります。

ほとんどの人は、たくさんの人から好かれたいと思っているんでしょうけど、現実問題として「全員から好かれる」というのは無理なんですよね。「たくさんの人に好かれてるから、気に食わない」という嫌い方をする人もこの世には存在するので、全員に好かれるのは無理です。そうした状況で、「この人からは好かれたい」「この人からは褒められたい」「この人からは評価されたい」という人と、「別にこういう人からは嫌われてもいい、評価されなくてもいい」という人を分けておくことは、精神安定剤としてとても良い働きをするんじゃないでしょうか。特に、多くの人から評価される立場の人にとっては。

一般人であっても、まわりから評価されることはあります。それは、先生であったり上司であったり恋人であったり名前の知らないたくさんの一般人であったりもします。ここでも、常に全員から良い評価をもらうというのは無理なので、どこで線引きして、どこまで自分は頑張るつもりなのか、っていうのを考えておくのはいいことだと個人的には思います。

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