新聞見出しのあおり度合いが増している気がする
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具体的に調べたわけではなくてイメージなんだけど、新聞の見出しの煽り・大げさ度合いが最近増している気がする。もっとわかりやすく言うと、まとめサイトのタイトルっぽくなってるというか。
一部のスポーツ新聞では部数を上げるためにそういう技を使っているのは有名だけど、最近は普通の大手新聞でもそういう見出しを見かける。特に、ネット版の記事では、タイトルを見ただけでは、新聞サイトなのかまとめサイトなのかわからない場合もある。
反応がないよりあったほうがうれしい。なので、記事タイトルを大げさにする、本文を読まないと誤解してしまうようなものにする、というような手法に手を染めてしまいがちだ。新聞社の人たちも、普通の人間だったということなのだろう。
ただ、新聞の場合は、まとめサイトよりの場合よりも、根が深いかもしれない。新聞記者たちが書いた記事は、新聞全体の一部として売られる。新聞が買われるか買われないかの違いはあるけれど、記事一つ一つの違いはなかなか見えない。他の新聞には載っていない特ダネ記事でもあれば話題になることがあるかもしれないけど、各記事の反応を見る手段は少ない。読者からの投稿くらいしかなかっただろう。
しかし、新聞サイトの記事だと、それぞれのPVが見える。自分の書いた記事のPVを記者自身が見れるかどうかはわからないけど、普通はチェックできる体制になっているのではないかと思う。今までは「発行部数」という新聞会社間の競争しかなかったが、「PV」という目に見える指標で記事間の競争ができるようになった。「自分の書いた記事は評価されているのか、読まれているのか」という長年抱いていた疑問に答えが出た結果、他の人たちよりもPVを気にするようになってしまうのではないか。
個人的には、誤読してしまうタイトル、中身とあってないタイトルは、つけないほうがいいと思う。その記事を読むきっかけにはなるけど、信頼を失う。まとめサイトには失う信頼はないけど、新聞会社には信頼がある。PVを獲得するためにタイトルだけをいじる手法は、一時的な読者を増やしても、長期的には読者を減らすことにつながると思う。