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テレビとネットと広告

テレビもネットも、「コンテンツを無料で提供する代わりに、広告も見てもらって広告収入で稼ぐ」というのが基本的なビジネスモデルですよね。ただ、見る人からの「広告は邪魔だ」という声は多いです。そのため、録画したテレビ番組のCMをスキップする機能や、ブラウザ上の広告を非表示にできる機能などが歓迎されています。

そうすると、コンテンツを作る人たちがとる行動としては、いろいろ分かれていきます。一つは、「それでも無理やり広告を見せる」というやり方。4K放送は録画禁止にし、見逃した人向けにはネット配信を提案し、そこで無理やり広告を見せる、という話もありますが、これはその例になっています。また、ネットでは、広告を非表示にするツールを使っている人には、コンテンツを見せない、という措置をとっている人もいます。

「コンテンツそのものを売る」という手段もあります。テレビ番組をDVDにして売る、ネットでの連載を編集して出版する、という方法です。これは、コンテンツそのものに魅力がないと難しいので、どんなケースでも行けるわけじゃないですが、人気さえあれば収益源にはなるでしょう。

また、「広告のようなコンテンツを作る」という手もあります。例えば、映画「トゥルーマン・ショー」の中で、テレビ番組中に商品の宣伝をする、という場面が出てきます。コンテンツの中に広告したい商品を入れ込むということですね。ただ、あからさまにやるとひんしゅくを買う一方、目立たないと広告の意味がないので、なかなか難易度が高いです。

ネットでもこの手法は難しく、「広告記事なら『広告』と書いておくべきだ」とか「ステマだ」とたたかれ、炎上しやすいです。しかし、「広告したい商品に関する面白いコンテンツを作る」という手法が、最近成功しつつあるように思います。つまり、「つまらない広告を見せられた」という感想ではなく「広告だったかもしれないけど、おもしろい記事だったからまぁいいか」と思わせて、広告に対する嫌悪感を緩和する方法です。

広告だけに頼るビジネスは危ういので、今後も新しいモデルを生み出したり変化させていく必要があるんでしょうね。

ジム・キャリー パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2008/06/20
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