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情報と思考のカオス

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宇宙空間でものを投げると、思ってたところより上に投げてしまうらしい。重力のことを普段意識することはないけれど、体にはもう十分に染みついている。だから、無重力や低重力な空間でも、いつもと同じ感じで投げてしまうんだそうだ。地球上と同じように目標より上に向けて投げてしまうため、実際に飛ばしたかったところよりも上に行ってしまう。

まっすぐ投げることに慣れるのは難しそうだ。紙飛行機を飛ばすみたいに投げればいいんだろうか。

「なぜかはわからないけど、これはこうなるんだ、こういうものなんだ」という理解の仕方はあると思う。キャッチボールでもすれば、重力や放物線のことなんて学ばなくても、どういう角度で投げればいいか、体で覚えることができる。

大人になると、体で覚えることは少なくなるけれど、それでも「理由はわからないが、これはこういうもの」と理解することはある。社会の仕組みとか会社での暗黙ルールとか人との付き合いとか。経験や見聞きした情報から、学んでいく形式だ。

これらのインプットは、人によって種類や量が異なるうえ、自然科学のような普遍性がないことも多い。そのため、それぞれ異なるパーツからくみ上げられた思考パターンも千差万別になる。

ここでやっかいなのは、その思考パターンが新しく受ける情報にフィルターをかけてしまう点だ。自分の思考パターンに合致しない情報が来ても、「これは特殊ケースだ」「この情報は間違っている」「誰かがねつ造したに違いない」と考えてしまい、その情報は無かったことにしてしまう場合もある。

普段生活していると、自分には想像できないような考え方をする人や、信じられない物の見方をする人と出会うことがある。特にネットではそうした人と出会う機会が増えた。リアルな世界では接触することがなくても、ネットでは他人のシェアやリツイートなどを通じて目にすることがあるからだ。

こうした人に会ったとき、「なぜこの人はこんな思考をするのだろう」と不思議になるけれど、それは小さいころから蓄積してきた情報の違いによるのかもしれない。情報の違いが、さまざな思考パターンを産む一因になっていると思う。

(888文字)