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インターンシップで学生に何をしてもらうか

🏈

インターンシップで学生に何をしてもらうか、ってすごく難しいですよね。

アメリカでは、就職するにはインターンシップがほぼ必須のようですね。「学生の働きぶりを見るため」に実施するので、通常の仕事をさせるのでしょう。学生にタダ働きさせたあげく(インターンの多くは無給)、意図的に採用しないという「インターンシップ使い捨て問題」などもありますが、「何をしてもらうか」という点だけを見れば、答えははっきりしてていいと思います。

一方、日本では、インターンシップの学生が職場に来ても、「社員」というよりは「お客さん」という扱いをするところが多い気がします。期間も1日や1週間などが多く、短すぎて何もできません。

とりあえずインターンを募集してみたものの、学生に何をさせるのがいいのか、人事部もよくわかってないんじゃないでしょうか。ワークショップ的な内容のインターンもあるけど、あれで何かをした気になってはまずいです。あれは単なる、企業側が企画した「イベント」にすぎません。「働く」からは、遠いです。

まぁでも、ワークショップとか簡単なゲームなら、人事部が面倒を見てくれるので、まだマシです。もっとひどいのは、とりあえず募集しておいて、「じゃあ後はよろしく」と人事部が現場に送り込んでくるパターン。

これをされると、現場はとりあえず学生を席の横に座らせて「ここではこういう仕事をしてるんだよ」と説明したり、会議室に集めて「この部署ではこんなことをしてるんだよ」という話をして終わってしまいがちです。学生も社員も無駄な時間を過ごしてしまうことになります。会社に来てまで、終始座学かよ、と。

かといって、インターンに本格的な仕事をさせるのも難しいです。現場が教えるにしても、期間の長さの制約があります。何かをしてもらうなら、1週間では足りません。1か月でも厳しいです。また、「すぐいなくなるとわかっている人」にみっちり教えるのは、やる気が出ません。それは学生の方も同じでしょう。

インターンシップで求められているのは、「お試し労働」くらいの内容だと思うのですが、そううまく切り出すことってできないんですよね。

ロバート・デ・ニーロ 2016/01/13
(888文字)