残業時間削減策としての単身寮増設案
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これを読みました。
日本人の残業、元凶は「家に帰りたくない」人たち :日本経済新聞
バブル崩壊後、年間総労働時間はほぼ横ばい。今まで様々な残業削減対策が行われてきたのに、なぜ労働時間は減らないのか。その背景には、「残業すれば出世するから」「帰ってもろくなことがないから」といった理由がある、という内容です(組織的圧力や多すぎる仕事量といったブラック企業的な要因は除く)。
前者の「残業すれば出世するから」は記事内の言葉通りですが、個人的には「残業しないと出世しなさそうだから」だと思います。そもそも土俵にすら上がれないことを懸念してるんじゃないかなぁ、と。
後者の「帰ってもろくなことがない」というのは、「今まで家にいなかったので、急に家で家族と過ごすことになると、逆に困ってしまう」ということらしい。「家庭をほったらかした自分が悪い」という意見もあるだろうけど、急に会社から環境を変えられると困ってしまうのも理解できます。
若い人からすれば迷惑な話ですけどね。「帰ってもろくなことがない」という状況に陥るのは中堅層以上に多いと思うんだけど、その層の人たちが帰ってくれないと若い人たちは帰りづらい。まぁ頑張れば帰れるけれども。僕なら帰れるけれども。
「帰ってもろくなことがない」と言っちゃう人は、飲みに誘おうにも部下から敬遠され、子どもからも敬遠され、増える教育費のせいで小遣いも増えず、外で一人で過ごすこともできない、という手詰まり状態です。
そこで、単身赴任用の寮を会社近くに作るというのはどうでしょう。神奈川・埼玉・千葉あたりに住んでいる人が、あえて東京に単身赴任する、という案。
これなら、早く帰れば1人で好きなことができるから、早く帰るインセンティブが出てきます。家に自分の部屋がなくて居場所がないという人もいるでしょうし。ラッシュに巻き込まれることもなくなります。平日に家に帰ってもどうせ時間が少ないことが多いんだし、週末だけ家に帰って一家団らんでいいんじゃないかな。家賃も結果的に安くなるかもしれません。
まぁ、こうなってくると、なんで結婚したんだ、っていう疑問が出てきますが。