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他人の力を甘く見積もっている

🏅

これを読みました。

落語家の間でよく言われることで、「この噺家、だいたい自分と同じくらいの上手さだなあ」と感じたら、「その噺家は自分よりも数段も上手い人」らしいんですね。 で、「うわー、この噺家、すごく上手いなあ」と感じたら、「その噺家ははるか雲の上のそうとう上手い人」らしいんです。 で、「この噺家、下手だなあ」と感じたら、「その噺家は自分と同じレベル」だそうなんです。 自分は結構能力があると思っている人へ | 林伸次 | note

はてブコメントを見ると否定的な意見もいくつかありますが、個人的には納得できるなぁと思います。

自分が理解しているものや把握しているものをアウトプットするとき、自分の内側と同じレベルのものが出せるわけじゃないんですよね。だいたい、自分の理解よりも低いレベルのものが出てきます。インプットする能力とアウトプットする能力はイコールではなく、インプットできたからといって同じだけアウトプットできるわけではありません。

文章を書いていると、「本当はこう思っている・考えているんだけど、あんまりそれが伝わる書き方になってないな」ということはよくあります。

「今回はうまく書けたな」ということもあるけど、自分の理解を超えて書けるなんてことは、基本的にあり得ません。自分がわかっていないこと、身についていないことをアウトプットしても、見る人が見たらそのレベルの低さはバレてしまいます。

他人がアウトプットしたものも、その人の実力のすべてではなくて、その一部分だけが出てきたものだと言えます。もちろん、評価されるものはそのアウトプット単体であり、それだけが評価の対象となるべきなのは当然ですが、それがその人自身の実力かというと、実際には少し乖離していると思います。

他人のアウトプットを見て、「こんなの、俺にだってできるぞ」と思ったことは、実際にやってみると、だいたいできません。100の力を100出せる人はほとんどいません。特に、アウトプットをしたことがない人の意見というのは、はじめからゆがんでいます。

多くの人が、他人の力を甘く見積もっている、というのは正しいでしょうね。

(888文字)