自分への期待値を上げてもいいことないけど、最初は期待値を上げないとそもそも認められないの、つらい
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基本的に、「まわりの人が自分に対して期待しているレベル」は、低い方がいいと思うんですよね。期待されていないほうが、プレッシャーを感じなくてのびのびできます。ここで言う「のびのび」は、さぼるとかダラダラやるという意味ではありません。全体を見渡しながら仕事ができるとか、いいアイデアが思いつきやすいとか、焦らないのでミスしにくい、といった意味です。
最近のスポーツ選手には、わざとビッグマウス発言をして自分への期待値を上げ、自分を追い込むことで結果を出す人もいます。ただ、これは、精神的に相当タフな人にしかできないと思います。「自分がどういう精神状態のときにパフォーマンスが発揮できるか」の違いだと思いますが、僕の場合、この戦略では逆効果になってしまいます。
なので、自分への期待値を上げたくはないのですが、自分のことをまったく知らない人に認めてもらうには、期待値を上げざるを得ないんですよね。
転職するときには、「あれもできます、これも昔やってました」といろいろ言わないと、「この人を採用したいな」となりづらいです。何ができるかわからない人を採用しても、現在社内で抱えてる問題の解決や今後成し遂げたい目標に貢献してくれるかわかりません。なので、自分の経験や能力をアピールする必要があります。
でも、過剰なアピールで自分への期待値を上げ過ぎると、今度は入ってからが大変になってしまいます。「できる」と言っていたもののレベルや、「経験がある」と言っていたものの量や質について、両者で認識が違うこともあります。直接面接では言ってないけど、履歴書や職務経歴書を見て、会社側が勝手に期待値を上げちゃう場合もあります。期待値と実際のレベルに差があると、将来的に、トラブルの原因になったり、悩みのタネになったりします(本人が悩むケース、会社が悩むケース、どちらもありうる)。
自分への期待値を上げても、結果を出したときの評価が小さく、出なかったときのマイナス評価が大きくなりがちなので、いいことはありません。でも、最初は期待値を上げないと、そもそも認められず、話を聞いてもらえません。この矛盾。つらい。