企業内で生き残れる人は、怪物に見える
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これを読んだ。
自らに学歴がないため、子どもには学歴をつけさせたいと願う親は、学歴は万能だと信じている。 しかし、受験エリートであることと、電通のような企業でサバイブするのに必要なこととの間には、何の関連もない。 東大女子を過労死させたり、京大専業主婦をもったいなくさせているのは日本社会 - ニャート
学歴のない人が「学歴は万能だ」と信じている例は、僕のまわりでもときどき見かける。けど、学歴はそんなに万能じゃない。ないよりはあるほうがいい、といった程度だと思う。就職活動中ではかなり使えるカードだとは思うが、就職してその会社内で生き残るには不十分だ。ましてや、起業して生き残るには、ほとんど効果がない。
大学で学んだ専門知識が、そのまま仕事で使えるという学部はある。医学部で学んだことは医者になってからも使うし、法学部で学んだことは裁判官や検事や弁護士になってからも使う。工学部で学んだことを企業の開発や研究の現場で使うこともある。こうしたケースでは、学歴の高さと生き残る確率の高さに相関はあるだろう。しかし、大学で学んだことを直接仕事で使わない・使うことが少ないケースでは、相関はかなり弱いと思う。
企業内で生き残れる人は、学生時代にまじめに勉強してきた人ではない気がする。たいして勉強してなかったのに成績はよかった、という人の方が生き残ると思う。要領の良さ、理解力の速さ、集中力、記憶力。これらがないと生き残れないからだ。つまり、学歴は十分条件ではない。
また、体力はあったほうがいいし、ショートスリーパーのほうがいい。残業や海外出張を乗り切らないといけない。今日も8時間睡眠なんて言ってる場合じゃない。図太さ・ずうずうしさも必要だ。あまりに繊細だと途中で弱ってしまう。真面目さも大事だが、ある程度の不真面目さも重要だ。酒も飲めた方がいいし、遊ぶ余裕も必要だ。
いろんな会社で生き残っている人を見ると、だいたい上にあげたもののすべてを持っている。どれかが足りない人は、別の何かの能力が飛びぬけてよかったりする。ほとんど持っていない僕からすると、彼らは怪物に見える。いや、実際、怪物だ。