過去の言動を引っ張り出されて叩かれてる人について
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政治家や芸能人によくあることですが、過去の発言を引っ張り出されて叩かれる場面を目にすることがあるじゃないですか。「あの時こんなひどいことを言っていた」とか「昔はこう言ってたのに、今の発言・行動と食い違ってる」とか「以前は他人をこのように批判していたのに、自分も今同じようなことをしてるじゃないか」などと言われる場面です。最後の現象は、「ブーメラン」と言われることもあります。
このブログのように、思ったことや考えていることを毎日書いているとわかるのですが、「考えがずっと変わらない」ということは少ないんですよね。いろんな事例を見て「あぁ、自分の考えは間違っていたな」と思って修正していくこともあるし、まわりの状況の変化に合わせて自分の考えが変わっていくこともあります。誤解していたけど間違いが修正されたり、あまり深く考えていなかったけど、よく考えたら変わったということもあります。精神的な成長による変化もあるでしょう。
過去の自分の考えや発言がストックされることは、そんなにメジャーなことではありません。自分で日記やブログを書くにしても、出来事をメインにすることが多く、考えを残しておく人は少ないんじゃないでしょうか。なので、「自分の考えが変わる」ことが実感しにくい人もいるのかもしれません。
一方、政治家や芸能人などの場合は、テレビや雑誌で、他の人から求められて発言する機会が多いです。自分が発言したくて発言しているわけじゃない、自分が残したくて残しているわけじゃない、そうした発言が残っていくわけです。中には強い思いから発せられているものもありますが、そうでないものもあります。過去の自分の発言を全部覚えていて、今後も整合性がとれる言動がとれる人はいないでしょう。
もちろん、「そこを間違っちゃうのは絶対ダメ」という、一発退場必至のアウト発言もあります。根本的な思想のところがコロコロ変わっちゃうのもダメでしょう。ただ、過去の発言が間違ってる、過去の発言と今の言動の間で整合性がとれていない、ということは、普通に起こりえることだし、ある程度は許容していかないといけないと思います。