やる気スイッチはだんだん入る
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車は、エンジンをかけて、アクセルを踏めば、動き出す。「やる気」についても、この2種類の操作が必要だと思う。
勉強でも仕事でも何でもいいんだけど、何かをするときには、完成図を想像したり、全体の流れを思い描いたりして、ゴールまでのラフを作ってみるといい。頭の中で漠然と考えていたものでも、いざ紙や画面に落とし込んでみると、「ここは難しそう」とか「ここはこうやったほうがもっと簡単にできそう」とか「ここはもっといい案があるんじゃないかな、今は思いつかないけど」みたいなことを感じ始める。自分の頭の中を可視化して、客観的に会話していくみたいな感じ。
そうすると、ここはすぐにできそうだからササっと完成させちゃおう、この作業は時間がかかりそうだから毎日少しずつ進めていこう、といった部分が見えてきて、手を付けることができるようになる。少し作れば、さらにここもできそう、あれも作っておこうとなって、たんたんと進めていくことができる。実際には想定外の課題が出てきたりして止まることも多いけど、だいたいはこういうふうに徐々に加速していくんじゃないだろうか。
「やる気スイッチ」という言葉を聞くことがあるけど、やる気はオンとオフの2段階というよりは、もっと多段階なんだと思う。オンになった瞬間は、最速が出るタイミングじゃなくて、エンジンがかかったけどまだスピードは出ていない、という状態だ。「よし、やろう」と思った瞬間から、いきなりマックスの速さで手を動かすのは難しい。普通の人なら、なかなかできない。
なので、やる気をマックスにあげていくためには、まず「モード」に入るためのキーが必要で、さらに「加速」するためのアクセルも必要。「机に向かう」がキーになる人もいれば、「コーヒーを飲む」がキーになる人もいる。「BGMを流す」がアクセルの人もいれば、「簡単なルーチンワークをする」がアクセルの人もいる。自分にとって、キーとアクセルが何かを知っておくと、役立つ。
ちなみに、モードに入ったけど加速できない、というのは、後で罪悪感が生まれやすい。仕事場でネットニュースを見まくってる僕が言うのだから間違いない。