変えられないものをパスワードにするのは、なんかイヤ
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これを読みました。
個人の生活習慣のデータをパスワードとして利用するという風変わりな研究が進んでいる。「ライフスタイル認証」と呼ぶ技術で、スマートフォン(スマホ)で位置や活動量、アプリの利用歴などを集め、個人特有のパターンを探して本人と特定する。 生活習慣で個人識別、パスワード不要で便利に :日本経済新聞
うーん、怖い。便利は便利だけど、やっぱり不安だなぁ。
「生活習慣」というなかなか変えられないものをパスワードとして使ってしまうと、もし何かあって、照合元のデータが流出してしまったら、なすすべがありません。数値などに変換していたとしても、気持ち悪いです。変えにくいもの、変えられないものをパスワードにするのは、抵抗があります。
便利だというのもわかるんですけどね。iPhoneでは指紋認証を使っている(これも抵抗はあるんだけど、端末の外には情報が出ていかないと信じて)のですが、やっぱり楽チンなんですよね。パスワードを入力することに比べたら、速さもぜんぜん違います。スマホでは、パスワードは盗み見られる危険性が高いこともあり、指紋認証を使ってしまいます。
ただ、銀行のATMなどで、指紋や静脈を使うのは、まだ抵抗があります。楽なんでしょうけど。上で書いたような流出時のリスクも考えてしまうし、そのサービスを使わなくなった時のことも考えると気持ち悪いんですよね。
例えば、何か不満があって、そのサービスを解約したとするじゃないですか。このときに何もしなければ、自分の重要な情報が、相手に渡ったままの状態になっています。先方は、「解約するときに、個人情報は削除します」などと言うんでしょうけど、本当にしてるかどうかはわかりません。もし消していなければ、その後、ずっと流出リスクを抱えることになってしまいます。テキストのパスワードや名前・住所・年齢などの情報なら、解約する前に適当なものに書き換えればいいですけど、変えられないものを認証に使っている場合はそうはいきません。
パスワードの管理も面倒なのでイヤですが、変えられないものをパスワードにすること、認証に使うことも、イヤなんですよね。
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