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転居を伴う異動かそうじゃないかでだいぶ違うよなぁ

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最近、ネットで「異動は悪」という意見を見かけることが多くなりました。ただ、異動は、転居を伴うかどうかで結構意味合いが違ってくるんじゃないかと思うんですよね。

異動の目的はいろいろ考えられますが、その中の一つに、「その部署では能力が発揮できなかったら」というのがあるでしょう。その人の能力が、その部署では開花されなかった、だから別の部署に行って頑張ってもらおう。そういう意図での異動です。「成果が上げられなかったこと」から「その人自身がダメだ」とすぐには結論付けないことは、ある種の救済と言えるでしょう。本人が希望して来た部署なら、本人としては納得がいかないかもしれませんが。

このタイプの異動がなければ、その部署で成果が上げられなかった人は、クビにするしかなくなってしまいます。例えば、外資で、異動のシステムがない場合は、別部署に異動して救済するという発想はなく、クビになっておしまいです。

希望していない部署に配属になるのと、会社をクビになること、この2つのどちらがいいかは、人によって違うと思います。希望していなかった部署だけど、働いてみたら案外おもしろいことがわかったということもあるでしょう。同じような仕事ができる別の会社に行ってみたら、そこではパフォーマンスが発揮できた、前の会社では文化になじめなかっただけ、ということもあるでしょう。どちらがいいか決めることはできませんが、中途採用の市場が発展していない業界では、「ダメならクビ」システムだとしんどいですね。

こうした理由から、僕は別に異動が悪だとは思っていなくて、むしろ救済の役割もあるかなと思っています。ただ、今の時代、夫婦が二人とも働いているケースが多いことを考えると、転居を伴う異動は、慎重に扱う必要があるでしょう。夫婦で働いている場合、どちらかに転居を伴う異動を命じることは、実質的にはクビと言ってるのと同義になる可能性が高いです。

会社の都合だけで、転居を伴う異動を発令することは、悪の割合が相当高くなってしまっています。事前に打診したり、引っ越し費用や一時金を払うなど、慎重に運営していく必要があると思います。

(888文字)