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電子レンジが買えなかった

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僕は家で料理をしないこともあって、料理器具はほとんどなく、今まで電子レンジもありませんでした。これをいうと、「料理はしなくても、電子レンジはいるでしょ」と言われるんですが、個人的には電子レンジはなくてもいいんじゃないかと思っていました。

コンビニとかスーパーで弁当や総菜を買ったとして、それを家で温めようと思えば、もちろん電子レンジは要ります。でも、まわりにコンビニもスーパーも近くにあるため、家で飯を食べようと思った直前に買いに行き、お店の電子レンジで温めればいいんですよね。僕はずっとこうやっていて、特に不便とは思いませんでした。気がつけば、10年以上も電子レンジのない生活を送っていました。

ただ、電子レンジが家にあれば便利だなという気持ちもあります。心がひかれるのは、冷凍食品です。家に電子レンジがないと、冷凍食品を食べることはできず、多くの選択肢を捨てている気がしてきます。

こうした中、テレビで冷凍食品が特集されたり、最新家電が紹介されたりすると、電子レンジを買いたい気持ちが高まってくることもあります。そして、ネットでいろいろ調べてみるのです。はじめは、「そんなに高いものはいらない、安くてもちゃんと温められればいい」という気持ちで探しています。

ところが、気づけば、「どうせ買うなら、ちょっと高くてもオーブン機能があったほうがいいかな。パンを焼くことがあるかもしれないし」とか、「スチーム機能はたしかに健康によさそうだな」というように、目移りしてしまうのです。

さらにネットでさまよっていると、もっと高機能な最新レンジのページにたどりつきます。そうして、ふっと我に返るわけです。「いや、今料理してないのに、こんなに高機能がものはいらんだろ。どうせ使わないでしょ」と。一度冷静になると、検索疲れから、もうブラウザを閉じてしまうんですよね。こうして、また電子レンジが買えなかった、という状況が繰り返されます。

もちろん、電子レンジが買えない理由は、買おうという強い気持ちがないことが一番の原因です。別になくてもいいかなと思っているうちは、調べただけで満足してしまうんでしょう。

(888文字)

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