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EUと戦争、EUと経済

昨日の記事で、欧州議会のビジターセンターに行ったら、歴史コーナーのほとんどは戦争関連だった、と書きました。

EUの始まりは、第二次大戦後に独仏伊とベネルクス3カ国が創設した「欧州石炭鉄鋼共同体」です。戦争を繰り返さないことを目的とした組織で、兵器製造に欠かせない2つの産業「石炭と鉄鋼」を共同管理しました。この後、政治的、経済的なメリットの方が次第に意識されて、組織も参加国も拡大していきました。

数年前のPIIGS問題のときには、ギリシャのユーロ離脱問題がありました。あのときにも、「離脱が第三次世界大戦を連想してしまう」として、離脱だけは避けたいと考えている人たちもいました。通貨ドラクマを復活して、通貨の調整で経済を立て直したほうがよかったんじゃないか、という声もありましたが。

今年の6月には、イギリスで「EU離脱」を問う国民投票が行われました。離脱派の多くは、「移民・難民をこれ以上受け入れられない、受け入れる経済的負担が大きすぎる」という主張していました。一方の残留派は「離脱をすれば世界におけるイギリスの地位が低下し、長期的に見れば経済ダメージが大きい」と反論していました。しかし、結果はまさかの離脱でした。

EU離脱に関しては、次のような「第三次世界大戦につながる」という声もありました。

新聞各紙は、英国のEU離脱(ブレグジット)が実現すれば、第3次世界大戦や大虐殺が起きると予見している、として首相を批判した。

英EU離脱、欧州の安定に突きつける問題 – WSJ

EUが作られた経緯を考えれば、戦争を連想するのは自然な流れです。しかし、離脱・残留の議論で「戦争」があまり出てこなかったのは、EUの存在目的・所属目的に経済的な要素の占める割合が大きくなりすぎた、ということでしょう。「戦争」には実感がなく、極論にすら聞こえてしまいます。まだ離脱したわけじゃないので、今のところ戦争につながる動きはなさそうですが。

最後に、文脈にあまり関連してませんが、今年の3月にテロが起こったブリュッセルの地下鉄(マールベーク駅、欧州議会や欧州委員会の建物の近く)の写真を載せておきます。

20161108-01

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