営業担当者が営業に行く、って意外と単純ではない
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人は誰かの顔を見ると用事を思い出して声をかけたくなる。用事を作ってしまうことすらある。さっさと出かけず社内にいたから、会議に出ないかと誘われたわけだ。オフィスにいなかったら依頼されなかったはず。 どうして営業はオフィスにいてはならないのか?:日経ビジネスオンライン
営業担当者がオフィスにいたら、いろいろ雑用をふられたりして本来の仕事ができなくなる、だからできるかぎり外に行ってお客さんに会って来い、っていう話です。
これはほんとそうです。どうしてもオフィスでしなくてはいけない仕事は、夕方以降にするか「この日は一日オフィスで仕事する」と決めてからやるべきで、それ以外は極力お客さんのとこに行った方がいいってのは当たり前ですよね。
僕の知っている会社で、上司がこれと全く逆のことをしているところがありました。
とある営業チームの話なんですが、毎日朝会を開いてチーム全体で話をした後、「なぜ数字が行ってないのか、どうやって数字を達成させるのか」を上司が担当者一人一人と打合せをするらしいんですね。しかもそれが長時間にわたるため、朝のアポの時間が来ても、自分の番までまわってこないこともある。そのため、お客さんとの面談時間の変更をしなくちゃいけなくなる。こうなることがわかっているので、そもそも朝のアポを入れない担当者もいる。こんな状況らしいんですね。
これは完全な悪循環ですよね。お客さんのとこへ営業に行く時間が減る、数字が行かない、朝の打ち合わせが長引く、お客さんのとこへ行けない、っていうループ。これはもう抜け出すことができません。
この上司は頭おかしいんだろうなぁ、って思うんですよね。その一人一人とやる打合せで抜本的な改善策が出るわけでもないみたいなので、単純に営業時間削ってるだけなんですよね。この管理者は、「自分はちゃんと管理してるぞ、それでも数字がいってないのは営業部員たちのせいなんだぞ」っていう言い訳をするためだけにこれをやってるんじゃないかとさえ思えてしまいます。
営業担当者が営業に行く。このとても単純なことをするのは、あんまり単純なことではないんだなぁ、と感じましたね。