今日も8時間睡眠
888文字のブログです

本当は何もなかったのかもしれない

🛵

はてな匿名ダイアリーで、これを読んだ。

少子化対策詰んだ詰んだ♪

個人的には、少子化の一番の原因は、将来が不安だからだと思う。収入が増えないかもしれない、くびになるかもしれない、会社が倒産するかもしれない、それなのに、教育費などはどんどん増えていく。こう考えちゃうのが原因だと思う。もし「結婚したい、子供欲しい」なら、条件を妥協して見合いでもすればいけると思うんだよね。でも、男側が将来にコミットできないんで、踏み出せないんだと思う。

と思ったんだけど、よくよく考えてみると、将来に不安がなかったのって、終身雇用と年功序列があると思われてたバブルの時だけなんだよね。この時は、会社に従ってれば、安定した未来がゲットできてた。

でも、むしろこっちが異常だった。未来は不確定なのに、それが保証されてたっていうのは、どう考えてもおかしい。バブルがはじけた後は、終身雇用も年功序列も崩壊していくけど、それが自然だったんだよね。終身雇用とかのほうが異常だったんだ。

バブル後は、失われた20年などと言われるけど、バブルにいたる高成長が続くって考える方が異常だったんだと思う。「失われた」とか「不景気だ」っていうけど、それが本来の実力だったんだよ。バブルを経験してしまったせいで、見え方がゆがんでしまっただけなんだ。

上の世代が、バブルや高成長を懐かしみ、バブル後の不景気を嘆くのを聞いて、バブルを経験しなかった今の若者たちも、気分がふさぎ込んでしまった。そして、「昔はよかった、今はダメだ」ってのが刷り込まれたんだと思う。でも、実際には、もともと低成長が普通だったんだと思うんだよね。そして、未来はいつも不安定で、約束されたものは何もなかったんだ。

バブルの時は、高い給料も終身雇用もあったのかもしれないけど、それは蜃気楼だったんだよ。今が異常なんじゃなくて、過去が異常だった。「今の時代は将来が不安だから」って僕は思っていたけど、成長期以外はずっと「将来は不安」だったんだよね。

まぁ、でもやっぱり不安だから「子供が欲しい」ってならないんだけど。それだけ、バブル時代の洗脳が激しいということなのかな。

(888文字)