今日も8時間睡眠
888文字のブログです

「イノベーション起こせる人募集」と「ボーカル以外全部募集」

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昨日、部長クラスの転職に関する記事を見かけたことを受けて、「よそから部長がくると、受入先の企業で働いている若者は、短期的にも長期的にも萎えるよね」という話を書きました。

よそから部長がくることについて

今日も、僕が見かけたこの転職サイトの記事に関連する内容なんですけども。その転職サイトでは、「これから必要となるのは、イノベーションを起こせる人材だ」みたいなことが書いてあったんですよね。

なんていうんでしょうね、こういうことを言っちゃう企業って、自分が無能だってことを自分で言ってしまってる気がするんですよね。「内部の人たちではイノベーション起こせないから外部の人来てお願い」みたいな。「現状打破のためには、これくらいの新風が必要だ」というような気持ちはわかるんですが、ちょっと外部の人に頼り過ぎな気がするんですよね。そんなのできるんだったら、そういう人は独立して新しいことをやってるんじゃないか。わざわざ停滞してる企業の立て直しなんてしないんじゃないか。

こういう「自分はかっこいいことをやりたいんだけど、自分でできる能力がないんで、外部の人に丸投げしたい」っていうの、どこかで見たことがあると思ったら思い出したんですよ。「ボーカル以外全部募集」っていうやつです。

音楽やりたいんだけど、自分では楽器を演奏できないんで、ギターもベースもドラムもキーボードも募集する、っていうやつ。で、自分は真ん中で歌いたくて、目立ちたくて、成果はほしい。それを盛り立ててくれるまわりの人たちが欲しい、と。

まぁここまでひどい企業はないとは思うんですが、通じるところはあると思うんですよね。若者に即戦力を求める、というのも同じ系統だと思います。求めている人は戦力になっているのか、っていう。

なんでもできるスーパーマンみたいな人はいないということに、そろそろ気付いた方がいいと思うんですよね。自分でもできないことは、たぶん他の多くの人もできないと思うんですよ。みんなが欲しいと言ってるってことは、世の中にほとんどないってことですからね。

みんな、外部に対して求めすぎで、外部に対して夢を見過ぎなんですよね。

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