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二の腕があるなら一の腕もあるんじゃないか

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このサイトには何回か書いてますが、僕はボルダリングをやってるんですよね。ボルダリングでは、石に指をひっかけて、指先にかなりの力を入れて壁を登っていきます。この時、手首からひじにかけての筋肉をすごく使うんですよね。なので、次の日には手首からひじの部分が痛くなります。ボーリングをした次の日も手首からひじの部分が痛くなりますが、痛む部分は同じですね。

で、この「手首からひじの部分」ですが、この部分に名前はついていないのかな、とふと思ったんですよね。肩からひじの部分を二の腕っていうじゃないですか。そうすると、ひじから手首の部分は「一の腕」って言うんじゃないか、って想像できますよね。でも、一の腕なんて聞いたことがありません。なので、名前がついているのか、一の腕という名前なのか、というのを調べてみました。

辞書で調べてみる

まず、「二の腕」を辞書で調べます。三省堂「大辞林」には、次のように書かれています。

1.肩から肘までの間の部分 2.肘と手首との間の腕。 二の腕

え? 2番おかしくね?

ちなみに、「一の腕」を調べてみたら、同じ大辞林に載ってました。

肩から肘までの腕 一の腕

やっぱりおかしくね?

ちなみに、「二の腕」の2番と「一の腕」の出典は、「日葡辞書」という辞書になっていました。

ってか解説記事があった

なぜかはわかりませんが、日経新聞に、この「二の腕」に関する解説記事がありました。

夏に気になる二の腕、昔は「一の腕」だった?:日本経済新聞

「日葡辞書」は、17世紀初めに出た辞書。この辞書には、上で書いた通り「一の腕は肩から肘、二の腕は肘から手首」と説明していたらしい。しかし、「一の腕」に関する記述はほかの文献にはなく、三省堂「新明解国語辞典」には、「『二の腕』は、誤用が定着して今の意味になった」という趣旨の注釈がついているらしい。

一の腕は二の腕になった後、どっかいっちゃったみたいですね。

他の言い方

ちなみに、医学的には、肩からひじの部分を「上腕」と言います。上腕二頭筋とか、聞いたことありますよね。で、ひじから手首の部分は「下腕」と思わせといて、正解は「前腕」。

なんかしっくりしない。

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