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「すごく忙しい」が致命傷であることについて

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これ読みました。

優秀な社員さえもつぶしてしまう3つの企業文化 | ライフハッカー[日本版]

この記事ではダメな3つの企業文化として、「みんながものすごく忙しい」「リーダーが模範になっていない」「経営者の望む文化が不明確」が挙げられていますが、特に1つ目が致命的です。すべてはこれに凝縮されてるんじゃないでしょうかね。

経営者としては、従業員が暇そうに席に座っている状況を避けたい気持ちはわかります。でも、実直に仕事と向き合い、じっくり考えて決断を下してもらうためには、常に殺気立った状況で働いている状態も困りものです。

元の記事では、「忙しいと、ミスしやすくなったり、利己的な行動をとりやすくなる」といった弊害が挙げられています。しかし、一番問題なのは「じっくり考えられない」ということじゃないかな、と思います。

締め切りがあって、それに間に合わせるために手を動かすスピードを上げる、というのはある程度はできると思うんですけどね。でも、急いで考える、っていうのはできないと思います。焦らせることによって、作業スピードを上げることはできても、考えるスピードを上げるのは無理じゃないですかね。というか、僕は無理です。

考えることによって、頭の中でシミュレーションをします。いろんな前提のシナリオを作ったり、各シナリオにおいて起こりうるリアクションパターンを想像したり、時間とともにどのような影響が出てくるだろうかと考えたり。焦っても考えるスピードを上げることには限界があって、どうしてもシミュレーションが荒くなっていくと思うんですよね。シナリオ数が減ったり、長期的な影響を考えなくなったり。

「すごく忙しい」というのは、考える時間がとれていないということです。「考える」はまだコンピュータよりも人間が得意とする分野なのだから、そこを放棄するのは致命傷です。ホワイトカラーにおける「優秀な社員」というのは、頭を使って考えられる社員という意味で、手を使った仕事が上手という意味ではないはずです。「忙しい」は外見的には仕事をしているようですが、本来の仕事ができていないことを表しているんでしょうね。

(888文字)

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