今日も8時間睡眠
888文字のブログです

なぜ考える前にネットで調べてしまうのか

🏇

今日も、ドワンゴ川上会長と任天堂岩田社長の会談記事から。

任天堂・岩田氏をゲストに送る「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」最終回――経営とは「コトとヒト」の両方について考える「最適化ゲーム」 - 4Gamer.net

2ページ目のプログラミングの話題から。

昔はわからないことがあっても、今のようにネットがないので調べられなかった。自分で実験したり考えたりしながら問題を解決していた。この岩田氏の話の後で、川上氏が「あえて老害的な発言をしたい」と言って続けたのが次の発言。

僕は,今の若い人は駄目だと思っていて(笑) もちろん,すごいところはすごいんですけど,明確な弱点がある気がします。何かっていうと,情報に恵まれすぎているから,「情報が欠落したときの対応力がかなり低いんじゃないか」ってところです。

まぁ、確かにそうなんですけどね。実際、すぐ調べるので考える力は劣っていると思います。

もちろんこれでいいと思っているわけではないんですが、ある程度は仕方がないのかなという部分もあります。スピードが求められすぎているため、そして、最先端に追いつくまでの量が多すぎるためです。

変化のスピードが速いと、決断にも速さが要求されます。そうなると、考えて答えを出すよりも即席で出来合いの答えを出す(=調べる)という選択をしてしまう気持ちはわかります。場面によっては後者が許されないこともありますが、許される局面では選択してしまうでしょう。

変化のスピードが速いということは、たくさんの人がたくさんの結果を出しているということです。なので、最先端に追いつくには、消化しないといけない量が多くなっています。後発になるほど、消化すべきことは増え、安易な答えの出し方を選択しがちになる、という悪循環が発生してしまいます。

どこかで時間をかけて大量の結果を体系的に消化し、負債を返済する必要があるのはわかっています。しかし、それに取り組むほどの時間はないし、そもそもそんなエネルギーがなかなかわいてこないというのが実態ではないでしょうか。考えるためには、事前に「大量に詰め込む」作業が必要な時代だと感じます。

(888文字)